試乗レポート
このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 BOARD名・サイズ・カテゴリー 2018QUATRO POWER105L ・ 228×65㎝ ・FreeWave 2018QUATRO POWER
<デザイン、装備、従来モデルとの比較等の外観的なコメント>
TETRAは長さも適度にありオーソドックスでナチュラルなアウトラインでしたが、POWERは全長を短くしてダイヤモンドテイルに変更されました。 サイズのラインナップも89 / 99 /109Lだったものが85 / 95 / 105Lに変更。
ちなみにTETRA99Lは237×62.3㎝、POWER95Lは226×62.5㎝、105Lは228×65㎝です。
装備の面では、デッキパッドのショック吸収性能がアップしていますしグリップ感も抜群。付属フィンはMFC製のトライフィン用サイド10㎝にFreeWave23㎝でハイクオリティー。
メーカーの方に、従来の100Lの感覚は105Lだよって事で105Lに試乗しました。
試乗してみて一言で言うなら、QUATROが発売するボードの中で、1本で最も幅広いコンディションを楽しめるボードに味付けしたのが「POWER」だと言えます!!

=総合評価=
△ 悪い   ○ 普通   ◎ 良い ☆非常に良い 
 プレーニングパフォーマンス
 スピード・初速・上り
 アクションパフォーマンス
 ベーシックフリースタイルアクションや
 ジャンプ等ジャイブ以外のアクション性能
 スピードジャイブ性能  ジャイブの弧の自在性
  波乗り性能 サイドショア/オンショア / ◎  コントロール性能 ラフ海面
 浮力バランス安定感  装備品のクオリティー 
 マッチングSAILタイプ エリア  WAVEセイルやノーカム5バテンのCROSSOVERセイルやFreeRideセイル
 おすすめレベル  体重が60キロ台の方なら初めての強風用に選んでも良いと思える浮力バランスの良さ。
楽しさは中級者の方はもちろん、上級者の方にもバッチリおすすめできます。

 <コメント> 試乗し気が付いたことがあれば追記していきます。
 Date / ゲレンデ 2018年7月 / 検見川
 コンディション   スーパーガスティーなオフショア強風
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / 使用フィン  4バテンWAVE4.7㎡ / 付属10+23㎝のスラスター
ブローはジャスト以上のパワーでしたが、強弱が激しくブローエリアも狭く、いわゆるスパーガスティーなオフショアで乗りづらいコンディションだったと言えます。もちろん海面はフラット。
そんなコンディションでも、ブローで加速させやすいし、ブローが抜けてもバランスの取り易い安定感でした。 実に乗り易い!
タックやジャイブなど基本的な動きに対しても、レイルの入りが抜群で、レイルが入った瞬間にカービングしていきます。
多分、乗り慣れている方なら分かると思うのですが、波の中(バンクがある)では良いけれど、フラットだと、オーバー気味のスピードから入るジャイブはWAVEボードだとレイルの入りが悪くシビアだと感じる物が多いですよね!
このボードは、強めのブローの為に風波で少しチョッピなオフショア(本栖湖の吹いた海面も似てます)海面でも、セイルを緩める事無くSLALOMボードの様にレイルを入れていく事が自在でした!
もちろん、走りの面も十分楽しかったですし上りも必要十分でした。
このFreeRideボードの様な乗り心地があるのが、FreeWaveとして開発されたPOWERの良さです。
スピード性能、グリップが効き高速カービングがし易いターン性能、コンディションに対してオールラウンドファンな乗り心地。
バーレーのSUPERNATURALも大好評ですが、このボードも同様の良さがあると感じます。
検見川の南西サーマルコンディション等、波のあるコンディションで試乗するのが楽しみです。
ま、レベルの高いProの方が乗れば、これだけの動きが出来るボードなのだから抜群だと思いますが。QUATRO HP VIDEOより
↓センターフィンが、BOXの中央で、この位置に取り付けられる事がFreeRideテイストで乗れる一つの要因です。似たようなコンセプト形状でWAVEボードのSuperMiniのセンターフィンはストラップの真下にフィンをセット出来ます。
QUATRO2018POWERSUPER MINI

 Date / ゲレンデ 2018年8月 / 検見川
 コンディション   オンショア45°ぐらい 波は腰~腹
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / 使用フィン  4バテンWAVE4.7㎡ / 付属10+23㎝のスラスター
検見川の南西で乗れました。セイルサイズは前回同様に4.7です。
波の面は満潮でボヨついていて、通常はレイルの入りが悪くスピードを得ずらいコンディションです。
風は4.7でアンダー~ジャスト。
今回はSUPER MINI94LとSUPERNATURAL100Lも同じセイルを使用して同時に試乗しました。
走り出しはPOWERとSUPERNATURALが互角、上りとプレーニングスピードに最も優れたのがPOWERでした。SUPERNATURALにはMFCのAR WAVE22㎝を使用したせいもあるとは思いますが・・・。
当然の事ながら波の中での自在性はSUPER MINIが一番でしたが、ボヨついたパワーの無い波でのターンスピードやグリップ感はPOWERやSUPERNATURALのほうが格段に良く感じました。面が良ければ当然MINIが一番楽しく感じたはずです。
純正のFreeWaveフィン23㎝を使用しても波乗りは十分楽しめました。
やはり、オールラウンドに楽しむならFreeWaveボードは強いですね!
走っていても楽しいし、プレーニング性能が高くターンのグリップ感が強いので、ボヨついた波でも、しっかりレイルが入ってターンがドライブして遊べちゃいます。今一なコンディションでも楽しく感じます!走ってボードにスピードが無ければ何をやってもつまらないですよね。
SUPERNATURALで10+ARWAVE22㎝を使用した感触と比較して、走りや上りの面などFreeRideテイストに関しては純正のFreeWave23㎝(画像右)の方が良いですが、少し海面の凸凹を拾いやすい走行感だったので、同様にARWAVE22㎝(画像左)を付けたら滑らかなWAVEテイストの乗り味になるかな? 上りは悪かったですが、個人的にはSUPERNATURALの乗り心地の方が波乗りが楽しく感じたので・・・。
105Lに4.7と言うセイルサイズが小さめのせいもあると思います。5.3なら違和感なしでしょう。
ストラップポジションが前足が4穴の一番後ろになっているので、前にしても乗ってみます。
フィンじゃなくてストラップ位置でも乗り味は全く変わってくるので。
また試してみます。
2018QUATROPOWER純正のサイドフィンはTFのBLACKです。
画像はG10。

 Date / ゲレンデ 2018年8月 / 内房
 コンディション   オンショア30°ぐらい 波は膝
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / 使用フィン  4バテンWAVE4.7㎡ / 10+22㎝MFC AR WAVE
前足のストラップを4穴の2番。後ろ足を4穴の3番。ジョイントはセンターです。
フィンはセンターを22㎝のMFC AR WAVE22㎝にしました。
風は80LのWAVEボードで走れるぐらいまで乗ってみました。波は膝でしたが、風向きが良いゲレンデの為にフロントサイドへのターンの感触を確かめるには十分なコンディションでした。
純正の23㎝FreeWaveフィンで乗るよりも海面に対してチョップを拾わずマイルドでWAVEボードらしい乗り味に変化。
狙ったとおりの結果に満足です。

フラットウオーターでFreeRideテイストで走りと上りを楽しみたいなら純正のフィンで乗れば楽しいです。
スラスターであることによる走りのストレスはありません。
前足のストラップと後ろ足のストラップを後方にセットするほど直進性が強い乗り味になります。
うねりや波の中でWAVE的に楽しみたいなら、センターフィンのみ今回テストしたようなWAVEフィンの22㎝にすればバッチリ。
ストラップを前にセットするほどスピードを抑え気味でWAVEテイストが強い乗り味に変化します。
掘れた波で本格的なWAVEボードの様な動きは無理だとしても自分も試してみて十分楽しいと思えるレベルで遊べます!!
今のボードはホント、1本でオールラウンドに遊ばしてくれる物があるなぁ~と感じます。
SuperMiniはWAVEテイストのオールラウンドボードですが、POWERは最も色んな楽しみ方が出来るQUATROの提案するオールラウンドファンボードに仕上げてあると感じます。本栖湖の試乗会で乗られた上級者の方(SLALOMもWAVEも乗る)も満足するほどの走りの良さもあります!
個人的には、決められた休日で適度に吹いた日を1本で楽しむにはBESTだと感じます
2018QUATROPOWER

 


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