試乗レポート
このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 BOARD名・サイズ・カテゴリー 2023TABOU 3S PLUS・230×64.5㎝106L / 229×61㎝96L・FreeWave 2023TABOU3SPLUS
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<デザイン、装備、従来モデルとの比較等の外観的なコメント>
2022にノーズ幅とテイルシェイプを変更しましたが大きなアウトラインの変化はありません。
付属フィンも同じでMFC製のクオリティーが高くサイズ変更もなし。
ノーズシェイプが変更されたので、以前の優れた浮力バランスが失われていないかが心配でしたが、全く問題なく乗り易さを感じれます。
以前のモデルは純正のThruster(3枚フィン)で乗った際にもSLALOMテイストが強めでオーバー気味でもフィンに頼ったセイリングがし易く感じましたが、テイルシェイプが変更された効果かな?荒れたオンショア海面でも非常にマイルドに走れるプレーニング感になりWAVEテイストがアップしたと感じます。
特にターン性能の自在性は抜群で、ウネリを使ってジャイブした際のカービーング性能には惚れ惚れします!
また、オンショアの波の中でも遊んでみましたが、純正フィンのままでも十分に波で遊ぶことの楽しさを味わえます。
SLALOMテイストを楽しみたいならシングルフィンにすればよいので、非常に良いマイナーチェンジが行われたと感じます。
前足のストラップ位置は6穴から選べるのも乗り味の変化を楽しめるボードとして作られていると感じます。
ジョイントを下げてストラップを前よりにすればWAVEテイストに、ジョイントを少し前に出して後ろよりのストラップを使えばSLALOMテイストが上がります。


=総合評価=
△ 悪い   ○ 普通   ◎ 良い ☆非常に良い 
プレーニングパフォーマンス スピード・初速・上り アクションパフォーマンス
ベーシックフリースタイルアクションや
ジャンプ等ジャイブ以外のアクション性能
スピードジャイブ性能 ジャイブの弧の自在性
波乗り性能 サイドショア / オンショア ★ / ★ コントロール性能 ラフ海面
浮力バランス安定感 装備品のクオリティー
マッチングSAILタイプ 5バテンのWAVEセイルなどスピードと操作性のバランスに優れるセイルが良いでしょう。
おすすめレベル 1本目のFreeRideボードでプレーニングがしっかり出来るようになった中級者の方がオンショア中~強風域で練習するにもおすすめですし、4.5㎡にWAVEボードがアンダーコンディション時にオールラウンドに楽しめるWAVEテイストのボードをお探しの上級者の方にもおすすめできます。


 <コメント> 試乗し気が付いたことがあれば追記していきます。
 106L  
Date / ゲレンデ 2023年7月 / 検見川
コンディション  クロスオンショア45~30° 途中、少しオン角が強い時もありました。
腰から腹の波に、胸から肩のうねり。
 
テストライダー  身長170㎝ 体重58㎏
使用セイル / 使用フィン  SIMMER ICON4.5㎡(5バテンWAVEセイル) 
2022に僅かにモデルチェンジされました。
ノーズシェイプが変更されたとの事なので以前の優れた浮力バランスが損なわれてしまったか?!と心配しましたが、流石TABOU。全く問題を感じない浮力バランスの良さが残されています。
以前の走りだしの良さや適度なスピード性能を残しつつ波の中で遊べるターン性能は抜群にアップしたと感じました。
以前のモデルは、波の中で遊んだ際には後半に引っ掛かりを感じ今一でしたが、SLALOMテイストは抜群だと感じていました。
Newモデルは、少しスピードを抑え気味でマイルドなプレーニング感になっていると感じます。遅くてストレスがあると言う感触ではなく、風波で荒れた海面でボードが海面に馴染みソフトで乗り易い滑らかなプレーニング感です。
以前の、SLALOMテイストが強めでラフな海面でも乗り易い乗り心地は3S Classicに与えられ2024年に発売されました。
今回は純正フィンで乗りましたが、それでも波の中で遊べる性能がアップしていたことが特筆です。
本格的なWAVEボードよりも、レイルをしっかり踏んでドライブさせていくターンを存分に楽しめます。
ちょっと踏んだらクイックに曲がるのではなく、踏んだら踏んだ分だけ曲がる素直なターン性能です。
オンショアの風波や、サイドショアでサイズはあるけどトロ目の波で遊ぶ際には都合の良い乗り味。
個人的には、サーフィンのショートボードのようなシビアなレイルトリムをしなければならない本格的なWAVEボードよりも、少しサイズのあるSUPボードの波乗りに近い乗り味の方が一般的なコンディションでは楽しいと感じています。
ストラップの位置は、初め借りたままの位置は、前足は内側の前から5番目に付いていましたが、4.5㎡のWAVEセイルで乗るにはジョイントから遠く感じたので前から3番目に変更。後ろ足は4穴の一番後ろに付いていたので1つ前の3番に変更。スタンスは43.5㎝です。
サイドフィンの位置も、最初はBOXのセンターで乗りましたが、やや上りの悪さを感じたので最初は後ろに下げてみました、改善されなかったので次は少し前に移動。(サイドフィンは後ろにするほどスピード性能はアップします)
ジョイント位置も少し後方に移動。(テイルから131㎝の位置)
これでバッチリの乗り味になりました。
多分、シングルフィンでSLALMテイストを強めた乗り味にしたい場合は、ストラップは後ろにした方が良いはずです。
ジョイントもセイルの引き込み易さを求めるとセンターか少し前にした方が良いでしょう。
いじる事で乗り味を変化させられるのも、この手のボードの良さです。
ちなみに、4.5㎡に106Lで乗ってもターン性能がイマイチとか、走行時にボードが大きく感じるなどの感覚は無かったです!
2023TABOU 3SPLUS2023TABOU 3SPLUS
2023TABOU 3SPLUS2023TABOU 3SPLUS
追記
5.7㎡のEZZY CROSSで6.5~7.5㎡のFreeRideSlalomボードが楽しんでいる検見川のサーマルコンディションでも乗りましたが、純正フィンで問題なく楽しめました。
更にスピードの面や上り性能をアップさせたいならシングルフィンでMFC Freewave30㎝を使うと良いでしょう。
2023TABOU 3SPLUS検見川の浜ウインドサーフィン
Date / ゲレンデ 2023年7月 / 検見川
コンディション  クロスオンショア35~30° 途中、少しオン角が強い時もありました。
腰から腹の波に胸のうねり。
 
テストライダー  身長170㎝ 体重58㎏
使用セイル / 使用フィン  SIMMER ICON4.5㎡(5バテンWAVEセイル) / サイドK4Dugong11 センターMauiUltra X-WAVE22
前回、純正フィンで乗った際に波乗りの面が非常に楽しいと思えたので今回はフィンを変えて乗ってみました。
コンディション的には、80L前後のWAVEボードの方が4.5前後で、ややアンダー気味のコンディション。
使用したのは、QUATROのPOWER(FreeWave)で使用した際に非常に波乗りが楽しいと思えたDUGONのサイドフィンとMauiUltraFinのX-WAVE。
サイドフィンは11㎝。センターフィンは22㎝を使用しました。
走り出し、プレーニングのスピード感、上り性能は前回同様に問題なし。
波乗り性能に関しては、やはり純正フィンよりも確実にWAVEテイストがアップし、フロントサイド、バックサイド共に切れ味が良くなりました。
フィンやジョイントの位置で楽しみ方をマルチに変化させられるボードです。
K4DUGONGk4DUGONG MauiUltraX-WAVE

Date / ゲレンデ 2023年7月 / 検見川
コンディション  オンショア35~30°から場所によってクロスオンショア45~40°
腰の波に腹から胸のうねり。
 
テストライダー  身長170㎝ 体重58㎏
使用セイル / 使用フィン  SIMMER ICON5.3㎡(5バテンWAVEセイル) 
K4のDUGONサイド11㎝にMauiUltraFinのX-WAVE22㎝の組み合わせは、純正フィンよりもWAVEテイストがアップし波の中で楽しく遊べるセットとしておすすめな事は前回テストできたので、今回はサイドフィンに純正のMFCのTF12㎝、センターにX-WAVE22㎝を使って同じコンディションで両者の違いを比較してみました。
純正サイドフィンを使用した場合は、波の中での動きは良いと感じますが、走り出し、走行時のスピード感がイマイチでオンショアコンディションで波の中で遊ぶにはマッチングはイマイチだな・・・と感じました。(フィンのパワーが足りない感覚)
その後、K4のDUGON11㎝に付け替えて乗りましたが、走り出しもいいし走行時のスピード感も良くなりました。
やはりMauiUltraFinのX-WAVEを使ってセンターフィンをサイズダウンし、波の中での動きの良さをアップさせるセッティングにはk4のDUGONGの方が相性が良い結果です。
純正サイドフィンを使った場合には、センターフィンも純正(右画像)のMFC TF Freewave23㎝を使った方が、走り出しも走行時のプレーニングスピードも良く、このセットでも十分に波の中で遊ぶ楽しさを味わうことは出来ます。
一通りのテストが出来たので106Lは今回が最終テストになると思います。
K4DUGONGk4DUGONG MauiUltraX-WAVE
ウインドサーフィン検見川の浜

 96L  
Date / ゲレンデ 2024年5月 / 九十九里
コンディション  サイドからサイドオフ 腰から腹の波。 
テストライダー  身長170㎝ 体重60㎏
使用セイル / 使用フィン  GA BOOST5.3㎡(5バテンWAVEセイル)/ サイドK4Dugong10㎝ センターMFC TF20㎝ 
九十九里のサイドからサイドオフで波の面も良い状態で乗れたのでレポしておきます。
雨交じりのガスティーな南風でしたが、インサイドからプレーニング出来るコンディションで時折の雨ブローはオーバ気味の時もありました。
走行感が柔らかくアウトに出るに際もボードの暴れを全く気にせず走れ楽ちん!
106Lに比べても、自分の体重だと最大幅は全く気にならず楽にセイルアップも出来ますし、風が抜けてアウトサイドに向かう際の波越えも楽でした。
風が抜けた時のタック時にはノーズ付近は幅の狭さを少し感じる時もありましたが必要十分です。
Tabouらしく浮力バランスの良いボードです!!
波乗りの楽しさも言う事なし!乗り易いWAVEボードと言って良いレベルの乗り味です。
特にガスティーなコンディションなら本格的なWAVEボードより遊ばしてくれると思います。
ボトムターンからトップターンのレイルの切り返しもスムースだしレイルのホールド感も抜群でした。
ややシフトした波に乗った時に後半のドライブ感が、もう少しあれば。っと感じる時がありました。
サイドフィンをDugong10㎝にした場合にはセンターを純正の20㎝にした方が良いと思います。
X-WAVEを使うならならDUGONG10+21㎝orDUGONG11+20㎝をオススメします。
自分が試乗用のフィンを持っていますので、ご希望があればお貸しします。
23TABOU3S PLUS96L23TABOU3S PLUS96L
九十九里





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