試乗レポート
このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 BOARD名・サイズ・カテゴリー PATRIK FreeRace / 238×70㎝ 120L / FreeRaceSlalom PATRIK F-RACE
<デザイン、装備、従来モデルとの比較等の外観的なコメント>
ショート&ワイドにならないアウトラインでテイルにも厚みをもたせ過ぎないデザイン。
常にフルパワーで乗るRaceSlalomでは無く、スピード感の高い滑らかな極上プレーニングをリラックスして楽しめる中~上級者の方におすすめしたいSLALOMボードです。ガスティーだったりアンダー気味だったりの日常のSlalomセイリングを楽しむならコチラのデザインの方が乗り易いと思います。
Patrikボードの良さは、毎年のモデルチェンジを行わず良いと思ったボードを長く販売する姿勢が完成度の高いデザインを生み出している事、良質なCarbon素材をデッキに使用し軽さと強度のバランスに優れる良い作りである事、付属されるFinやデッキパッド、ストラップにもこだわりをもつ事です。
120L以上はFOIL対応BOXなのでFINがアンダーの時にはFOILで楽しむことも可能ですが、120Lは幅が細身なのでイージーにフォイルも楽しみたいのなら幅が75㎝の130L以上が良いと思います。

=総合評価=
△ 悪い   ○ 普通   ◎ 良い ☆非常に良い 
プレーニングパフォーマンス スピード・初速・上り アクションパフォーマンス
ベーシックフリースタイルアクションや
ジャンプ等ジャイブ以外のアクション性能
スピードジャイブ性能 ジャイブの弧の自在性
波乗り性能 サイドショア/オンショア / コントロール性能 ラフ海面
浮力バランス安定感 装備品のクオリティー
マッチングSAILタイプ エリア  6.5~8.3㎡
おすすめレベル しっかりプレーニングをこなす中級者以上の方


 <コメント> 試乗し気が付いたことがあれば追記していきます。
Date / ゲレンデ 2022年4月 / 検見川
コンディション  オフショア ガスティーでブローはジャストのジャスト~アンダー 
テストライダー  身長170㎝ 体重60㎏
使用セイル / 使用フィン  2022EZZY CHEETAH7.0㎡ / 付属フィン40㎝ 
雨交じりのオフショアで風向きも少し不安定で風速も不安定な状態でしたが、良いブローを掴めば長い距離をプレーニング出来たのでTESTとしては十分なコンディションだったと思います。
ブローが入った時の走り出しも急に走り出し過ぎず落ち着いて加速させていく事が出来るし、特に後ろ足のストラップへの足の入れやすさは抜群だなぁ~と感じました。遠く感じたり水を蹴ってしまったりという事が一切ありませんでした。(ブーツを履いていました)
プレーニング感は、同社のF-CROSSと言うマルチファンボードに乗った時に感じた感覚と一緒で、とにかく水当たりの柔らかさを感じながら滑らかに快適にスピードを楽しめるものでした。ボードを抑えるのに脚力が必要で疲れると言った感は一切感じず、とにかく楽しく乗り易い!
ジャイブに関しても、かなりナチュラルでやり易いと感じます。
ジャスト~アンダー気味のコンディションだったので上りが少し悪く感じましたが、多分、このパワーならジャスト以上でも楽にボードを抑えられると感じるフィンだからだと思います。本来のスピードを楽しめるコンディション(風速)なら上りも問題ないと判断します。事実、何本かジャストと感じる風の中では必要十分に上ることが出来ましたので。
今日の中で唯一、チューニングを間違えたな・・・と感じたのはジョイントの位置です。
もう少しブローは強いだろうと思ってセイルもジャスト以上のセッティングにしたので少しテイル側に付け過ぎたと感じました。
セイルは沖合でダウンを弱目てアウトも緩めたのですがジョイント位置を変えなかったせいだと思います。
やや風上を向き易く感じ、走り出しにベアーが必要だな・・・と感じました。
基本的にFreeRideセイルで乗る時はFreeRaceセイルよりもジョイント位置は前にした方が良いのは何時もの事なので、テイルから135㎝の位置を使えば良いはずです。
Patrik FreeRace
Patrik FreeRace
 Date 2021/4月 検見川
 コンディション   東 ブロー7m/s前後でガスティー フラット
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / 使用ボード / 使用フォイル GA Hybrid5.6㎡ / PATRIK FreeRace120L 238×70㎝
STARBOARD SuperCruzerフォイル
ブローがない時は3~4m/sでブローが入ると7.5㎡でもジャスト(7~8m/sぐらいかな・・・)で、かなりガスティーな風でした。
セイルは5.6㎡を使いましたが、フォイルでイージーに乗るなら5.0~4.7でも良いぐらい。
フィンで乗っても自分の体重なら多分6.5㎡でもブローなら十分走れたと思います。
そんなコンディションで今日は幅が細目のボードにSTARBOARDのスーパークルーザーフォイルを付けて乗ってみました。
このフォイルはスピード性能はRRDやGAに少し劣ると思いますが、弱い風でも浮きが良いし浮いた後の持続性も良く、吹いた時にもリアウイングをチューニングすれば浮きを抑えてコントロールし易い点ではNo.1だと感じています。
今日も、最初はリアウイングをニュートラルな状態で乗って浮きが強過ぎたのでチューニングして再度試乗。
ブローでは、それでも少し抑えが難しい時もありましたがコントロールし易い状態になりました。
スピード感としては個人的に十分だと思います。これ以上だと恐怖が出てきます。これ以上のスピードで乗るなら、もっと幅があってスピードが出ても抑えやすいフォイル専用ボードに乗る必要があります。
Patrik FreeRace120Lは238×70㎝です。フォイルで乗るには細目のボードですがフィンで走るには最高です。
今回使用したボードの様に幅が細身のボード(75㎝未満)に合わせて乗り易いフォイルは、やはりSTARBOARDのスーパークルーザーだと言えます。
STARBOARD SUPERCRUZERフォイル
 Date / ゲレンデ / ライダー  2022年4月 / 検見川 / 身長170㎝体重60㎏
 コンディション   オフショア 海面:フラット
 使用セイル / 使用ボード / 使用フォイル  22EZZY CHEETAH7.0㎡ / PATRIK FreeRace120L 238×70㎝ / RRD UNIVERSAL Y-25
幅が70㎝と細身で使用するフォイルによっては浮きが強くなり抑えが難しいと感じる幅70㎝ボードでのテスト。
フィンで乗る方がブローで7.5㎡でパンピングすれば走れるかな・・・ぐらいの風速(沖合で6~7m/sの数字が出ていました)で7.0㎡を使用、ブローは少し逃がし気味にしてコントロールが必要に感じましたが、全体としては乗り易さを感じマッチングの良さを感じれました。
セイルパワーを上げ過ぎなければ(スピードを求めたフォイルセイリング)幅が細目のボードでも乗り易いフォイルだと言えます。

RRD Y-25UNIVERSALFOIL
Date / ゲレンデ / ライダー 2022年6月 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60㎏ 
 コンディション   ストーレートに近いオンショア8~10m/s 海面:チョッピー アンダーからオーバー気味まで 
 使用ボード / セイル / フィン  Patrik Freerace120L 幅70㎝ / 2022EZZY CHEETAH7.0㎡ / ZULU IKLWA Carbon42㎝ 
8.0~9.0㎡のFOILで乗る方やフィンで7.0~7.5㎡の方が乗るフラットなクロスオフコンディションで純正付属フィン40㎝を使ったのですが、海面を広く使ってクルージングするのには上り性能がイマイチで弱目のブローで走り出しが今一に感じました。
今日は上り性能等を確かめる為にZULU IKLWAカーボン42㎝フィンを使ってみました。

コンディションはSLALOMセイリングをするにはオンショアで海面は荒れ気味でチョッピー。風速的にはアンダー気味の時間もありましたが、UPしてジャスト~少しオーバー気味までありました。
前回感じた上りの不足は全く感じられず行きたいところへ行きたい状態になりました。
それでいて、ややオーバー気味での下りもストレスが無い状態。

PatrikのF-Raceは非常にマイルドで乗り易いボードなので、付属される40㎝フィンだとSLALOMセイルでジャスト以上のパワーを感じる状態にならないとパンチを感じ無いと思います。今回使用したZULUのIKLWA(Carbon70%)は同サイズのG10のフィンに比べオーバーパワー気味になった時にも丁度良く感じる乗り味ですが、上り性能も抜群でしたし、深く下らせていく事、ジャイブに入る事も非常に楽に感じました。スピード性能もエキサイティングに感じれるほど十分でした。サイズが合っていればPATRIK F-RACEでも非常にマッチングが良いフィンだと感じます。
2022EZZY CHEETAH7.0
 Date / ゲレンデ / ライダー 2022年7月 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60㎏ 
 コンディション   ストーレートに近いオンショア 海面:チョッピーでウネリは腹~胸 オーバー気味
 使用ボード / セイル / フィン  Patrik Freerace120L 幅70㎝ / 2021POINT7 ACF6.9㎡ / ZULU IKLWA Carbon39㎝ 
インサイドで70キロ前後の方が105LのFreestyleWaveにジャストで遊べる状態で、60キロの自分が120Lのボードで6.9㎡のFreeRideセイル(ノーカム6バテン)で乗るには当然オーバー気味のコンディション。アウトサイドで乗ったのでブローは10m/s以上で海面もかなりチョッピー&ウネリも大きい状態。
最初はN1フィンSRS40㎝で出たのですが、当然の事ながらインサイドでもオーバーセイル気味でリフトが強過ぎて乗れず。
普通なら40㎝のフィンを使えばこうなるはずで38㎝を使うところ。
で、今回はZULU IKLWA39㎝にチェンジ。
格段にボードの抑えが楽になり乗れるようになりました。と言っても自分の中では、このセットで乗るにはこれが限界の走りだと感じる状態だったのでフィン、セイル、ボードの限界のテストとしては十分だったと感じます。インサイドではジャスト。アウトサイドではオーバー気味。
もうひとつリフトが強くても良い感触だったのでIKALWAなら40㎝でも良いと考えます。純正品の40㎝でも良かったかな・・・。
ちなみにマストは刀100-460SDMマストを使ってBOOMはMauiSailのCarbonBoom170ベースのオーバーで乗る為の最強セットを使用しました。
このボードは、検見川の南西の様に海面が荒れるゲレンデでもボードが跳ねずに非常に乗り易いです。加えてジャイブのし易さも抜群だと言う事を実感できました。

ZULU IKLWAフィン 



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