このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 SAIL名:2022SIMMER ICON5.3 LUFF:412 BOOM:172㎝  MODEL:5バテンWAVE 
<総合評価>  △ 悪い   ○ 普通  ◎ 良い  ★非常に良い 
 アンダー性能  操作性
 SPEED性能  セッティングのし易さ
 セイルの軽さ(自重)  プレーニング時の安定感
 ローテ―ション:カムorバテン
 マッチングBOARD  FreeWave / Freestylewave / WAVE / FreeRide
 おすすめレベル  プレーニングがしっかり出来る中級者以上の方
 2022-23SIMMER ICON
ここ2年は、波乗り時の操作性重視の3バテンを失くした分、4バテンのBlackTipが3バテンの良さを持ったと言える乗り味になりました。
以前のBlackTipはダウンを引けばFreeRideボードにも使えるスピード性能もある乗り味でしたが、BlackTipが波の中での操作性に優れるソフトなSurfWaveセイルになったぶん、ICONが、パワー、スピード、波乗りのオールラウンドな性能をもったセイルになった感はあります。
それでもバテンテンションは4バテンより強いので走行時のセイルのパネルテンションの強さ(硬さ)はあります。
これまでは4バテンBlackTipの5.6㎡をライトウインドの九十九里では好んで使ってきましたが、今年はICONの5.3㎡で、どこまでライトウインドを乗り切れるかテストしてみたくて使ってみています。
<セッティングに関して>
好みはあるとは思いますが、セイルに表記されているダウンの数字はMAX時の値に近いと思います。オーバー気味で引いたとしても+0.5㎝。
引き過ぎると硬さが出てしまいセイルの良さが失われてしまうので注意して下さい。
上記のダウンテンションを掛けた時にブーム上のバテンが人差し指1.5本分ぐらい外側に出ますが、それをマストの外縁に重ねるぐらいぐらいのアウトホールのテンションを中心にして前後させれば丁度良いです。
アウトホールはセイルに記してある数字よりも3㎝ぐらい引く時もあります。ダウンはセイルに記してある数字の±0.5㎝しかいじりませんが、アウトホールはコンディションに応じて調整すると良いと感じます。左の画像でブームは178㎝(RDMのアダプターがあるので実寸は176㎝と考えて下さい)
・スピード性能や前寄りの安定したパワーを生み出す為に、マストをマストスリーブに通す際にはBlackTipよりも苦労します。
・BlackTipが非常に軽く感じるので、それと比較すればセイルの重量はあると感じます。
 ですが、強度の為に必要なパネルの厚みや補強、耐久性を考えれば、これで良いと思います。
 実際、使用している際には操作性が良いのでセイルの重さは感じません。
2022SIMMER ICON2022SIMMER ICON

2022SIMMER ICON


 <コメント> 試乗ごとに感じた事があれば追記します。
 Date / ゲレンデ/ ライダー  2022年6月 / 九十九里 / 身長170㎝ 体重60㎏
 コンディション   アンダー 波はメローで頭~頭半 サイドオフのダウンザライン
 使用マスト/ボード/フィン  純正RDM8-400(5年前ぐらいのモデル)/ 20-22QUATRO POWER94L
 サイドフィン:K4 DUGON10㎝ センターフィン:MUF X-WEED20㎝ 
インサイドがワイドダンパー気味で乗る面はありませんでしたが、アウトサイドはメローでサイズもある九十九里らしいGoodコンディション。
風は5~7m/sでブローが抜けるとウオーターが上がらないくらい。
ブローが入った時の手応えは十分で波越えもし易く、下らせれば前足はストラップに入れて走れました。5.3㎡と言う大きさで、このパワーはありがたいと感じます。自分の体重なら九十九里のライトウインドコンディションでもボードさえ小さくしなければ今日はウインドサーフィンで波乗りを楽しみたいと思うコンディションには十分です。このアウトサイドに出る為に必要なパワー(ギリギリの手応えの時に走らせたい時に走らせるパワー)が同じサイズのBlackTipとは違います。走り出しはもちろん、プレーニングの持続性も違います。
波が大きい時に、上りを稼ぐ際にウネリでバックサイド側に走るスピードはSLALOMボード並みのスピードになる事は経験者の方なら分かると思います。こういった時も5バテンのセイルの安定したセイルのフォイルはありがたいですね!
フォイルが安定してバテンテンションが強めなのでセイルがカチッとした感触はありますが、波乗りをした際には、パワーが抜けて欲しい所でしっかり抜けてくれるし、ターンを切り返す際にはリーチのしなやかさも感じれます。掘れた波で更なるラインの自在性を重視するなら4バテンが良いと感じる場合もあるのでしょうけれど、以前のA-PEXやIRONと言うネーミングで出されていた5バテンWAVEセイルとは全く違う波乗りの操作性も抜群の5バテンセイルです。

 Date / ゲレンデ/ ライダー  2022年 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60㎏
 コンディション   ジャスト 波はメローで腰~腹 クロスオンショア50~60°
 使用マスト/ボード/フィン  純正RDM8-400(5年前ぐらいのモデル)/ バーレー Naturalwave80L
 サイドフィン:純正9㎝ センターフィン:MUF X-Wave19㎝
今日はホーム検見川のオンショアで試乗。
周りの自分位の体格の方は4.7~5.0を使用し、体重が75キロぐらい以上の大柄な方が5.3㎡を使用している感じでした。
流石5バテン。60キロの自分がWAVEボードで乗っても(フィンが長いFreeRideボードではなくても)オーバー気味にならずに楽しめるオーバー性能だと感じました。今日もダウンは指定でアウトは表記より3㎝プラス。4.5にしようか悩むコンディションでも強気でいけます。
波質は掘れずにタル目。波のトップまでが遠いオンショアではどうかな・・・と思いましたが、全然違和感なく楽しめました。逆にタル目の波でセイルのパワーで乗りたいなら5バテンは都合いいですね。
従来のICONに比べてトップのリーチツイストが良くオンショアで波乗りを楽しんでもセイルが硬くて今一と言う感覚になりません。ここが進化だと思います。4バテンBLACKTIPが3バテンの波乗り性能の良さも持たせたソフトなフィーリングのサーフセイルに寄ったので、ICONがコンディションに対してオールラウンドな性能に味付けされていると感じます。

検見川南西検見川南西検見川南西検見川南西
 Date / ゲレンデ 2022年9月 / 九十九里
 コンディション   アンダー(波に乗せて走る) 風向き:70~80°サイドショア 波:セットで胸~肩
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / 使用フィン 2022SIMMER ICON5.3㎡ / 純正サイドフィン10㎝+MauiUltra X-WAVE19㎝ 
 使用ボード バーレーヘッヅ SuperNatural100L 238×62㎝
ゲティングでは全くプレーニングしない5m/sぐらいの風で、アウトサイドには良いセットが入っている九十九里に多い波乗りコンディション。
どうせ走れる風ではないと言う事で波に乗った際の使用感重視でセンターに短めの19㎝を使いました。
本来はフィンのテストだったのですが、やはりICONのアンダー性能の良さを抜群に感じれたのでレポートしておきます。
ギリギリの風でも手応えにパワーがあるお陰でスープを越えていく事もバランスが取り易いですし、ウインドサーフィンで波乗りを楽しむなら、このタイミングでテイクオフして欲しいところでテイクオフさせられる(タイミングが遅れるとワイド気味のダンパーな状態になってしまうので100LクラスのFreeWaveでは掘れすぎて波乗りを楽しめない)。
波サイズがある時にフルスピードでバックサイドに切れ上がってフロントサイドへのタイミングをとりたいのですが、そんな時もセイルを引き込んで安定して上りをとれるフォイルの安定感。
それでいて波乗りをした際には硬さやパワーフル過ぎる感触にならずに操作性の良さを感じれる。
アンダー気味のコンディションで大き過ぎない5.3㎡で遊びたい時にICONのパワーはありがたいなぁ~と感じます。
ボードがFreeWave105L以上なら5.6㎡も遊べるサイズだと思いますが、ボードが小さ目で選ぶなら5.3~4.7が操作性の良さを感じれて個人的にはおすすめです。

MauiUltraフィンX-WAVE
九十九里 
 
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