試乗レポート
このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 BOARD名/サイズ/カテゴリー 2024Tabou 3SClassic / 230×61p 97L / FreestyleWave 2024Tabou3SClassic
<デザイン、装備、従来モデルとの比較等の外観的なコメント>
2023モデルまでは長さを長目にして幅を細め、テイルも薄めのデザインで上級者のカービングボードとしては大人気だったと感じますが、浮力バランスが中級者の方には難しかったと思います。2024モデルは、浮力バランスの良い3S Plusのアウトラインを採用しました。(長さを少し短くしてノーズや前足付近の幅やボリューム感をアップ)これにより強風ビギナーの方(中級者)にもバランスがイージーになり乗り易くなったと個人的には思っています。
厚みがあってクッション性の高いデッキパッド。内側、外側を選べ穴も多目で、ターン重視、スピード重視の乗り方にマッチする多彩なストラップレイアウトは従来通り。
付属フィンはスピードとターン性能のバランスに優れたタイプに変更され、Slalomテイスト(加速と上り性能に優れる)で乗りたい方にマッチする長さになりました。
PlusとClassicの2つが存在する3Sですが、ニーズ(PlusはWAVE的、ClassicはSlalom的)に合わせて選べるよう味付けを、はっきりさせた感じがします。どちらを選んでもTabouらしい浮力バランスが良く癖のない乗り易さがあります!

=総合評価=
△ 悪い   ○ 普通   ◎ 良い ☆非常に良い 
プレーニングパフォーマンス スピード・初速・上り アクションパフォーマンス
ベーシックフリースタイルアクションや
ジャンプ等ジャイブ以外のアクション性能
スピードジャイブ性能 ジャイブの弧の自在性
波乗り性能 サイドショア/オンショア / コントロール性能 ラフ海面
浮力バランス安定感 装備品のクオリティー
マッチングSAILタイプ エリア  4.2~6.5u フィンを変える事で様々なスタイルのセイルにマッチングします。
スピードに優れるノーカム6~7バテンのFreeRideSlalomセイルや
操作性に優れる5~4バテンWaveセイルやFreeRideSlalomセイル
おすすめレベル プレーニングをこなせた中級者以上の方


 <コメント> 試乗し気が付いたことがあれば追記していきます。
Date / ゲレンデ 2024年9月 / 検見川
コンディション  サイドオン気味で防波堤沖合は風波が入って、ややラフな海面。インサイドは腰から胸のウネリで面は良く走り易い状態。セイルパワーはジャスト以上。
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   GA Matrix6.7u ノーカム7バテンSlalom 
使用フィン  純正付属フィン  MFC HF-FreeRide30pGlass
フォイル(フロント1100のFreeRide系)でオーバー気味になったので、そのまま使用していたセイルを使って3Sに乗り換えてフィンで乗りました。
ノーカム7バテンのパワーもあるSlalom系6.7uがマッチする浮力感か?っていう事と、8m/sぐらいの風速で6.5前後でガッチリ走ってくれるか?
付属フィンのサイズは6.5ぐらいでマッチングは? などをチェックするには良いコンディションでした。
期待通りのスピード性能のあるボードでガッチリ走る事が出来ました。もちろんジャイブのし易さはSlalomボードよりもイージーでFreeStyleWaveらしい荒れた海面でもし易い自在性のあるターン性能で抜群でした。
ジョイントBOXのセンターがテイルから130pなので、セイルの大きさを考えて133pの位置にしました。(画像参照ください)
そのせいでタックが厳しいかな?って思いましたが、自分の体重なら6.7uでも大丈夫でした。ノーズに幅と厚みがあるおかげです。
この浮力バランスの良さがTabouの良さ!
付属フィン30pだと上りが必要になるアビームキープには少し厳しく感じたので、パワーのあるSlalom系の6.7uなら32pにした方が良いと思います。
5バテンの6.5なら付属の30pでも全く問題なく上りもとり易いフィンサイズになると思います。(セイルパワーが違うので)
フィンをいじる必要はある感触でしたが、中~上級者の方なら6.7uSlalom系のセイルを乗せてもマッチングに違和感は全くなく楽しめると思います。
2024Tabou3S Classic2024Tabou3S Classic
2024Tabou3S Classic

Date / ゲレンデ 2024年10月 / 検見川
コンディション  オンショア平均5m/s MAX7m/s のち 平均7m/sMax9m/s 腹〜腰のウネリ 
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   S2Maui STOKE6.0u
使用フィン  純正付属フィン  MFC HF-FreeRide30pGlass 
最初は7.0uに120LのSLALOMボード方達もアンダーで走れない中で乗りましたが、ウネリを使って走り出せばプレーニングを持続させられるほどアンダーでの走りの良さを感じれました。その後、風速がアップし周りの方もジャストに。自分も十分なセイルパワーで走れるぐらいになりました。
ウネリの中でも走りがマイルドで乗り易く、それでいてプレーニング感の楽しさも十分。SLALOM的な走りの良さも十分楽しめるボードです。
ちょっとイマイチに感じるのがフィンのパワー。ジャイブの後半がイマイチドライブしづらく感じます。
ここは別の機会にもう少し長めのフィンを付けてテストしてみます。多分フィンのパワーが足りないせいだと思います。

2024TABOU3SCLASSIC 
Date / ゲレンデ 2024年12月 / 検見川
コンディション  北北西7〜10m/s ガスティー 膝から腰の風ウネリでややチョッピ― 
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   SIMMER4バテンWAVE EVOQ 4.5u
使用フィン  純正付属フィン MFC HF-FreeRide30pGlass&MUF28pWEED 
チェックした時には沖合で平均9m/s MAX12m/sだったのでセイルサイズは4.5uをチョイスしましたが、実際はアンダー気味。
ガスティーだったのでブローは10m/sぐらいでしたが抜けると5〜7m/sぐらいだったと思います。6.0uでいけたな。
吹いて海面も荒れているだろうからマイルドな乗り心地になるように最初は28pのWEEDフィンをセット。
ベアーしないと走り出さない、適度なセイルパワーを得られて走っても上りがイマイチ、ジャイブの後半がドライブせずボードが止まり気味になる症状が出たので、セイルパワーが足りずフィンが小さいと判断し戻って純正付属フィンの30pにチェンジ。(右)
走り出し、上り、ジャイブの後半のドライブもアップ。丁度良く楽しめる乗り心地になりました。
ジャスト以上のセイルパワーで乗るなら28pWEEDで問題なく楽しめるでしょう。
ややアンダーとはいえ4.5uのWAVEセイルで走れるコンディションで純正付属フィンが丁度良く感じるという事は、普段使うには付属フィンが小さ目なんだなぁ〜と思います。ま、吹いてラフな海面で乗るボードなので想定としては良いのだろうけど。
このボードは浮力バランスが良い為、6.0アンダー気味や6.7ジャストのコンディションでも乗れるので、そういったコンディションでは32pのワンサイズ上のフィンをセットした方が良い乗り心地になるのだろうと思います。特に、まだ強風慣れしていない方は小さ目のセイルサイズを選んだりして本来はアンダー気味のいセイルパワーで乗る事が多いでしょうから。
32pを用意しているので、またテスト出来たらレポートします。

2024TABOU3SCLASSIC純正フィン

Date / ゲレンデ 2024年12月 / 検見川
コンディション  西南西クロスオン〜ストレートオン 胸から肩ウネリに腰の波 
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   SEVERNE GATOR6.0u ノーカム5バテンFreeRideSlalomセイル
使用フィン  N1 FreeRideCarbn32p 
純正30pフィンにパワー不足を感じて頼んであったCarbonFinが届いたのでSAILのテストも合わせて使ってみました。
ちょっと出遅れたので一番良い風のタイミングは外してしまいましたが、ブローでは十分なセイルパワーで走る事ができました。
やはりフィンを変えると、走り出し、走り、ジャイブの後半のドライブと全てが抜群に良くなります。
純正のフィンは4.7〜5.0ジャスト以下の吹いたオンショアなら良いけど、やはり普段の5.3〜6.0には少しパワー不足じゃないかな・・・このボードはWAVEのように波乗りを楽しむよりも、波やウネリがあるラフな海面でもプレーニングを楽しみやすくジャイブが楽しいデザインコンセプトだと思うので。
波乗りも楽しみたいならClassicじゃなくてPlusの方にすれば良いでしょう。
97Lで32pが良い感触だったので107Lなら34p、117Lなら36pが6.0〜6.5で使うには良いでしょう。
ストラップの位置も、プレーニングベースでジャイブを楽しむのに都合が良いという位置がでましたので参考までにアップしました。
前足は内側で前から4番目の穴、後ろ足は外側の前から1番目。スタンスは40pです。後ろ足はWで使った方が楽しいです。
(WAVEテイストで遊ぶなら後ろ足はシングルにした方が良いですね)
ジョイントはセンターより1pぐらい後ろが都合よく感じます。
Carbonフィンは少し高いけど、これだけ乗る楽しみが変わるなら持っても良いと思います!
2024Tabou3S Classic2024Tabou3S Classic
N1 FreeRideCarbonFinN1 FreeRideCarbonFin

Date / ゲレンデ 2025年1月 / 検見川
コンディション  北西〜西北西サイド〜クロスオン 膝から腰のウネリに膝の波 
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   SEVERNE BLADE5.7u 5バテンWAVEセイル
使用フィン  N1 FreeRideCarbn32p 
今日はSAILを変えて試乗。(セイルテストもしたかったので)
ボードのセッティングは全て同じです。
風速的には8〜10m/sぐらいかな・・・吹き過ぎていないマイルドなコンディションでした。
セイルパワーは前回よりもジャストだと感じれる時間が長く、スピードや上りの面も抜群!と感じる結果が得られました。
ジャイブも急激にレイルを入れてみたり、フルスピードからウネリを使って行ってみましたが、フィンが大きくてストレスを感じる事は一切ありませんでした。3S classicは中〜やや強風でホント、ベーシックなウインドサーフィンの楽しさを味わえるボードです!
2024Tabou3S Classic

Date / ゲレンデ 2025年1月 / 検見川
コンディション  北西〜西北西サイド〜クロスオン 膝から腰のウネリに膝の波 
テストライダー  身長170p 体重60s
使用セイル   2023SIMMER ICON4.5u 5バテンWAVE&CrossOver
使用フィン  純正30p MauiUltraFin X-WEED24p
今日は、FreeWaveボードにもおすすめしている波乗りを楽しめるX-WEEDと純正フィンの乗り比べ。
ブローは4.5uでもジャイブに入るのがきついぐらい吹いていたので13m/s以上あったんじゃないかな・・・。
海面は腰から腹のウネリが入ってスピードを出して乗るには難しいラフな状態。
テストしたタイミングで多少の風速の差はあると思いますが、今日のようなラフな海面で乗るならX-WEEDの方がボードが暴れず楽に乗れるし余裕があって楽しいです。特にターン性能がWAVEテイストになるので波やウネリに合わせてジャイブをするのも楽しい。
個人的には、吹いて荒れた海面で遊ぶならX-WEEDを使いたいです。
X-WEEDで乗った時には、ストラップは画像の様に3本にして乗りました。前足の位置は変えずに内側の4番目。後ろ足は4番目の一番後ろの穴を使いました。スタンスは40p。丁度良い使用感でした。
4本ストラップでSLALOMテイストで楽しむのならN1のSFR Carbonフィンを使った方が楽しいんじゃないかな。と思います。
経験上、フィンのクオリティーが高い方が吹いて十分なセイルパワーで乗る時にもフィンが硬すぎずにボードが暴れずに楽しく乗れます。
ボード自体のポテンシャルは高いので、純正フィンだと楽しめる限界が少し下がってしまうと感じます。
乗り手のレベルによっては、フィンを変えて乗る事をおすすめします。
2024Tabou3S Classic2024Tabou3S Classic純正フィン&MauiultraFin X-WEED
2024Tabou3S Classic検見川の浜 北西



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